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本棚に追加 二人共首を傾げて私を見下ろす。そこで一人パニックっていた自分に気がつく。
私の阿呆ー! 夢と同じだからって何を一人勘違いしているのよ。違うでしょ。まさかこの会議室でエッチ……なんて事はあるわけがないのに。
それによく考えたら会議室や倉庫は監視カメラが入っているのだ。この二人がそんな事も分からず及ぶはずがない。
「は、はい。ごめんなさい」
私は顔を赤くしながら促された椅子にいそいそ座る。
が、この会議室に呼び出された通知者の名前を思い出して再び椅子から立ち上がる。
「何だよ? 座れよ」
「そうですよ座ってください」
天野と岡本が座った途端立ち上がる私に仰け反りながら首を傾げる。
「どうしてあなた達二人なの? 私は岡野という人に呼ばれて会議に来たのに。っていうか、営業部の岡野って誰?」
思わずわけが分からず二人を見下ろす。
すると、笑いながら岡本がまず自分を指差す。
「僕は岡本です。なので岡」
「は?」
次に天野が白い歯を見せて笑い、自分を指差す。
「俺は天野。だから野」
「え?」
そして二人が座ったまま肩を寄せ合い声を合わせる。
「「二人あわせて岡野です」」
私は、眉間の辺りを押さえてヘナヘナと再び椅子に座る。まさかの──
「確かに二人を足して割った様な名前だと思ったけれども……はぁ」
私は溜め息をついて脱力してしまった。
タブレット内、よく確認すればシステム上のスケジュール通知者の名前は確かに天野になっている。なのによっぽど頭が回っていなかったのか本文の中にある通知者:岡野という名前だけを信じ込んでしまった。
「何だよ直ぐに気がついてくれたのかと思ったのに。倉田は誰に呼び出されたかも分からないのにこんな時間外の会議にノコノコやって来たのか?」
天野は呆れながら組んでいた足の膝に左手を乗せ、右肘をテーブルにおいた。
「そうですよ。しかもこんな営業部と広報部しか使っていない名ばかりの会議室……倉庫の場所に来るなんて危ないですよ」
岡本も同じ様に足を組んで眼鏡のブリッジを長い中指で上げた。
二人の呆れた言葉に私は思わずカチンときてしまい言い返す。
「だって『ナンテ。カルイブラ』のブラッシュアップの件だと思ったから仕方なく来たのに……ん?」
ニヤニヤする二人の前私は慌ててタブレットを見直し通知内容を読み返す。

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