37人が本棚に入れています
本棚に追加
結里子 24
まさかのケイからの言葉に、嬉しくてどうやって東京に戻ったか思い出せないくらい、気持ちはふわふわと雲の上を歩いているみたい。
それでも現実は
こなさなくてはいけない事が山の積み。
「落ち着け!自分!」と言い聞かせて
準備作業を続ける。
紘太とのお別れしたあの日から、平凡だと思っていた私の人生にこんなことが起こるのかと
「悲しみ」
「苦しみ」
「喪失」
「絶望」
「不幸せ」
まるで私の為の言葉かと思った日々。
心は壊れて、生きていくのが
虚しく思えて、死んでしまっても
いいかな?とぼんやり考えたあの時。
でも唯一、私には無かった言葉は
「孤独」
寂しさを感じた時があっても気がつくと
家族や友達、職場にも
支えてくれた人達がいた。
本当にありがたい事だと思う。ご縁の中でケイにも出会えて、明るい彼のおかげで
「希望」
「未来」
「前進」
と言う言葉を持てる様になった。
オレンジ色の太陽の様なケイと、いつまでも
一緒に居られるなら余計なものなど
何も要らない。心からそう思える。
最初のコメントを投稿しよう!