37人が本棚に入れています
本棚に追加
/143ページ
「来月から、歌織と二人で
暮らす事なったんだ。部屋が見つかってさ。
引っ越しが済んだら
新居で食事でもしないか?
こんな時期だから、外食は厳しいけど
怪我も良くなって
リハビリも終わっちゃって
病院通いも無くなるし
色々相談に乗ってもらって、俺
結里子ちゃんに、お礼とお詫びしたいから
佳太も一緒に四人で、飯食おうよ。」
あれから、結里子さんも僕も
車両を変える事なく
いつもの朝の風景の中
僕は座席には座らず
いつも彼女が立つ
場所の横に立つ様になっていた。
「おはようございます」
「おはようございます」
いつもの挨拶の後
「あの、少し話しかけてもいいですか?」と僕が切り出した。
僕の腕の下から覗き込む瞳に
僕はドキッとして少し視線を外す。
最初のコメントを投稿しよう!