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序章
「怜〜」
「ん?」
「さっきの授業のノート見せてくれ」
「慎二、また寝てたのか?」
「だってさぁ〜あの先生の話眠くね?頼む!」
慎二は手を拝ませて俺にお願いして来る。
「はぁ··········しょうがないなぁ」
と、溜息をつきながら慎二にノートを渡す。
高校を卒業して俺は県外の大学に入学し半年が経過し今は十月だ。
友達も出来て今は楽しい大学生活を満喫中。
「ありがとう!、後で返すなっ」
「はいはい、次はちゃんと起きてろよ?」
「分かってるって」
慎二は机に戻りノートを必死に写し始める。
俺はそんな慎二を隣の席に座って見ていたが自身の手の甲に貼ってある·····傷を隠す為のシールを見て、ふと·····高校生活の事を思い出す。
高校二年。
一年の時に仲の良かった奴らとはクラスがバラバラとなり、クラスの中ではボッチで毎日を過ごしていた。
昼休憩、何処かのんびり出来ないかなぁ·····っと思い直ぐに頭に浮かんだのは【屋上】で、俺はパンと携帯、イヤホンを持って屋上に向かう。
屋上に出ると雲ひとつ無い青空が広がり、昼寝日和だと思った。
俺は適当に座って耳にイヤホンを装着し、携帯で音楽を流す。
目を閉じて自分の好きなアーティストの曲を聴いていると、とても心が和んだ。
·····やっぱりこのアーティスト最高ッ!!
少しして、突然片方のイヤホンが外され、
驚いて閉じていた目を開ける。
目の前には長身黒髪のイケメンが立っていた。
「!!?」
「······························」
相手は、片方のイヤホンを持ったまま無言でこっちをジッと見ている。
なんだ·····この人·····、、
「·············································」
「·····あ、、あの··········??」
とりあえず俺から話しかけてみた。
「イヤホン返して貰いたいんですが·····?」
「···································」
相手は無言だった。
一体、俺が何をしたと言うんだ?
とりあえず、返答が来るまで相手を見る。
·····少ししてやっと相手の口が開く。
「··········このアーティスト好きなの?」
「え、、あっ、はい」
口を開いたかと思えば、まさかの質問に一瞬止まったが一応返答はする。俺の好きなアーティストはまだ活動し始めでメジャーな方では無い。以前たまたま路上ライブを聴いた時、歌詞と音がすごく良くてそっからファンになった。
「·····俺もこのアーティスト好きなんだよね」
「!!!知ってるんですか?」
相手がまさか同じアーティスト推しという事が嬉しくて話に食い付いてしまう。
そこから、その人とはそのアーティストの話で盛り上がる。
最初は無愛想な顔も次第に笑顔に変わり、話していてとても楽しかった。しかし、楽しい時間はあっという間で俺は帰ろうとする。
扉のドアノブを持った時、
「名前とクラスは?」と聞かれた。
「2年c組、柊 怜。あなたは?」
「3年b組、小崎 健」
「小崎先輩ですか、、今日はありがとう御座いました」
「柊は、ここにいつも来るの?」
「今日は、たまたまですよ」
「ふーん、、·····俺放課後とかいつも居るからまたおいで」
「!、はいっ」
それ以降、部活や用事が無い時は昼休憩や放課後は屋上に向かう。
小崎先輩と会うとアーティストの話や日常の話をする様になり、
最初は柊と呼ばれていたのに、いつしか『怜』と呼ばれる様になった。
本当に嬉しかった··········共通の話題が出来る事が·····。
でも、、、、
先輩に言えない事がある····················。
勿論、クラスの奴や友達、先生にも絶対バレたくない事だ。
昼休憩中に携帯が鳴った。
携帯を見ると[放課後に水泳部専用の更衣室にこい]という内容だ·····見るだけで重い溜め息が出る。
嗚呼·····また、か··········
◇┈┈┈┈┈┈┈┈◇
「オイッ!!もっと口を動かせよ!」
「ふぁい ッ ん”ん”·····、 ふぃまふぇん っ う···ぅ”··」
「Ωの癖に下手くそ過ぎんだろッ」
俺は言われるままに必死に口の中で大きくて熱いものを舐める。何をしているのかというと·····部活の先輩の性処理だ。
何故こんな事になってしまったかというと、一年前に遡る。
水泳部に入部して少し経った頃、部活が終わりシャワー室でシャワーを浴びていた。
Ωだと言う事は両親と担当医、先生しか知らない。
ただ、、、
一般のΩと違って俺の場合はヒート前に薬を飲めば直ぐに効く方で、有難い事に症状も軽くβに混ざって過ごしても全然バレなかった。
だから普通に学校ではβとして過ごし、その中でいつしか自分は絶対にバレないという変な自信も付いていた。
それが今から起こる後悔とは知らず·····。
いきなりカーテンを開かれ俺は驚き、開かれた先を見る。そこには水泳部の先輩がいた。
ん? 間違えて入ってきたのか·····。
そう思いながらシャワーを浴びていたが先輩は何故か出て行こうとしない。
(??)
「先輩、どうしました?」
不審に思い、その先輩に声を掛ける。
先輩はそれに対する返事はせず、そのまま中に入って来て俺の身体をいきなり触ってきた。
「!!?」
なにこれ·····気持ち悪ッ。
慌てて抵抗した。
しかし···············、、、、
「こんな姿見られてもいいのか?·····ってお前Ωなんだろ?バレたら此処にいられないよなぁ??」
「ッ、!?」
──────────なんで?!
脅されて怖くなった。
何故その先輩が俺がΩだと知っているのかも分からない···············。
しかし、今は·····今だけはその先輩の言う通りにするしかないと考えた。
それが全ての間違いだったのに。。。
その日を堺に、先輩は俺を性処理の玩具として呼び出す様になる。
勿論、逆らえばこの事を周りにバラすと脅され、ご丁寧に写真も保存している。
行為も身体を触るだけだったものが、フェラをさせられ·····今では──────────·····
「·····ッ、、もっと、喉の奥使え」
「は、、はいっ·····んぁ ぅ”んぁ” ん” ッ」
喉の奥に大きくて熱いものが何度も何度もあたる。
その度に嗚咽を起こしそうになり、かなり苦しい··········。
「ッ、、ふっぅ·····1回出すから飲めよ」
先輩に頭を両手で掴まれ、先輩のモノが激しく口の中を犯し卑猥な音がシャワー室で響く。
ジュブ ジュ ぷぶぶぶ ジュブ ジュッじゅぷ·····
「っんん” ッ んゥ んん ん”ん” 」
く、、ぐるじぃ”い”··········ッ
「〜〜〜ッ!!」
口の一番奥で先輩のモノが弾け、俺はその苦くてドロドロしたモノを我慢して飲み込む。
こんなの飲ませて·····楽しいのかよ·····ッ、、
「はぁ··········はぁ·····ゴホッゴホッ、、はぁ·····」
「ケツこっち向けて四つん這いになれ」
「···············はい」
俺は言われた通りに四つん這いになり、お尻を先輩に向けた。
先程の硬くて熱いモノがお尻の割れ目に擦られ、後孔に押し付けられる。
嗚呼·····また···············痛い時間が始まる··········。
それは無理矢理、俺の後孔を押し開いて行きズンズンと奥へと進む。
「〜〜〜〜ぅっ、、が ッ ぁ”あ··········ぁ··········」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いやだ·····苦しいッ苦しいぃッ いいたい痛いッやめてッッ
「〜〜ぅあッ、、んっ、、んん”ん”·····ィ、タッあ”ぁ·····あ” 」
「·····チッ、相変わらず狭めぇな、、、オイ!もっと力弱めろよッ。言う事聞かねえと孕ませるまでやるぞ 」
「、、ぅ、、っ·····す····ッ······すいまっせ、、んん”ん”」
下唇を噛みながら、痛みに耐えた。
先輩のモノは奥まで入れると、抜いたり入れたりを繰り返す。
ぱん パンッ パンパンパンっパン
肌と肌がぶつかる音が更衣室に響く。
俺は早く終われ早く終われ·····と思いながらその行為を受け続ける··········。
先輩の呼吸が乱れていき、先輩のも出し入れのスピードが一段と早くなる。
「〜〜ッ·····」
熱い液体が俺の中に注がれた。
普通なら緊急ピルを飲むだろうがオレは日常的にピルを服用している、、、そうでなければ既に·····先輩の子供を孕んでいただろう。
·····や、やっと·····終わったぁぁ···············
力が抜けて更衣室で倒れ込む俺をそのまま放置し、先輩は先にシャワーを浴びると着替えて出て行く。
俺の後孔からは白くネットリとした液体が太腿に伝う。
そして、、、
今から後孔の痛みに耐えながら中に出された液を指でほじくり出さないとイケない··········。
そんな関係がもぅ、、、一年···············。
「いつになったら解放されるんだよ」
ピルも完全ではない·····。
俺は犯される度、孕まないか怖くて怖くて堪らないんだ。
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