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「今では魔具がロストテクノロジーだとか言われている様に、需要が激減して注文は殆どないんですよ。
それでも頑張って営業しているのですが、リベルタの料理をいただくと、いつも頑張ろうと思えるのです。
私もそんな長谷川渚の様に人の役に立てたら素敵だなと思っていたのです。
実際その憧れの人が見ていてくれたのですから、こんなに嬉しい事はありません」
そんな事を彼女に言われたら私だって照れる。
「あ、そうだ…今回店に来てもらったので、もしよろしければ調理魔具に無料で魔力を補充させていただきますよ。
お話を聞くかぎりでは、結構長くご愛用いただいている様ですし、だいぶ減っていると思うので…。
状態を見せていただいて、まだ使えそうなら定期メンテナンスも格安にしておきます…」
それは本当にありがたい事なのだが、そもそも今回のオーダーをしていない。
「本当ですか?
是非お願いしたいです。
かなり大切に使っているつもりなので、まだ結構使えるのではないかと思いますが一度見てもらっても良いでしょうか?」
彼女はとても嬉しそうだった。
「はい、喜んで」
彼女がリベルタの調理魔具をメンテナンスしてくれると言うのなら、私はまだ頑張る事ができる。
「それで今回の相談なのですが…」
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