事件開幕

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事件開幕

2020年1月1日午前0時。 世界中にて大規模殺人事件が発生。 この日を境に、俺の人生が変わった。 事件発生より2時間前 吉田「あと2時間で、ハッピーニューイヤーかよ。 お気楽な連中が羨ましいねー。喜一はこれからタワーに戻るんだろ?」 これは同期の吉田 一成[よしだ いっせい]。 俺の名前は上田 喜一[うえだ よしかず]。 上田「そうやな。アホの課長が、書類山積みにしとるからそれのお片付けやわ。」 吉田「きばれよwあの山越えな明日の朝日は拝めへんで。」 上田「わかっとるわ!ほならここ任したし行ってくるわ。なんかあったら無線で教えてくれ。」 俺はここ日本の京都府にて、警察官を職としている。  京都府中京警察署 刑事課盗犯係 巡査長 タワーとは、世界に5つある世界中の人間を、データ管理している場所である。 その一つがここ京都府にあり、今は上司の課長の命令により向かうことになった。 上田「あー。ほんまこういう時、俺ら警官はパトロール多くなるよなー。」 午後23時00分 世界情報機関タワー日本京都支部 上田「ほんま遠いわ…。あのアホの課長見つけたらしばいたろ。」 タワー1階受付。 上田「お久しぶりです。京都府警刑事課上田です。情報機関部署に向かいたいのですが。」 受付嬢「お久しぶりです。上田様ですね。どうぞ30階情報機関部署にて、鈴木がお待ちしております。」 上田「ありがとうございます。」 上田(あの子キレーやなー。一回見とくか。) そう俺は25年前、5歳の頃に手に入れた能力で相手の心の内を読むことができる。 受付嬢(上田さん、ほんと男前よなー。彼女とかいるんかなー?) 上田(これは脈ありやな。今度デートに誘うか。) この能力があることは俺しか知らない。 もちろん誰にも話す気はない。 30階情報機関部署 鈴木「上田くん!久々やね。畑山課長から話は聞いてるよ。これよろしくね!」 上田「お久しぶりです。鈴木さん!了解しました。そこのデスク少しお借りします!」 鈴木「あぁかまへんで!そやそや上田くん。来年もよろしゅうな!」 上田「こちらこそ、来年もよろしくお願いします!」 鈴木から書類を受け取り、デスクに座る。 上田(なんの書類やこれ? タレコミか? ちゃうなこれは…東京で起きたレベル5の男性の変死の書類? こんな事件あったか?) レベルとは?国への貢献度にて与えられるもの。 世界中の人間にはレベルにて振り分けられる。 レベル1  18歳[高校卒業]以下の男女。 レベル2  18歳以上であり、貢献度1から50まで            レベル3  貢献度51から100までの男女。 レベル4  貢献度101から300までの男女。 レベル5  貢献度301以上の男女。 上田のレベル2 貢献度30。 12月30日午前3時 東京都銀座倶楽部ピアノにて変死事件発生。 男性はレベル5 一人で飲んでいる最中突然の心肺停止。 上田(ただの心筋梗塞かなんかちゃうん?なんでこの書類なんかタワーで管理されてるんや?まぁようわからんけど、とりあえず持っていくかアホの課長のとこまで。) 上田はエレベーターに乗り込む。 時計を見ると 上田(うわー。あと2分で年明けるやん。こんなエレベーター中でかよ) チン♪15階 乗り込む男性3名 上田(おいおい、日本の首相前橋、外交官の徳川、もう一人は…確か外務省のお偉いさんかな?) エレベーターが一階に到達 3名がエレベーターから降りるとエントランスのモニターにて モニター「3……2……1……ハッピーニューイヤー!」 上田(明けてもうたやん。こんなとこで明けてもうた。) 受付嬢「キャーーーーーーーー。」 モニターの音声が鳴り響く中、受付嬢の悲鳴が聞こえる。 目の前には先程エレベーターにいた前橋と徳川、そしてもう一人の男性がエントランスで倒れている。 駆け寄る上田 上田(おいおいおい、3人とも心停止。) 上田「救急車を呼べ!」 この日世界中で起こった事件の始まりである
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