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卯都木 涼介 さま
次に紹介するのは、卯都木 涼介さんの晩夏の音色がとどく、
「夏の終わりの蝉しぐれ」です。
この作品も初めの一歩が大好きな作風の小説となります。
卯都木さんは、コメディから現代ファンタジーまで幅広いジャンルの作品を残している。
中でもヒューマンな作品を描かせたら、独自の感性で読者をいつの間にか感動の坩堝に引き込んでしまう方。けっして、ごますりなどの誉めすぎではありません。もっと、注目されて良い正統派の作家さんだとずっと思っています。
♡あらすじの紹介
中学二年生の姉「汐里」と小学五年生の弟「翔吾」ひと夏のできごと。(短い文章が添えられております)
♡良かったと思うところ
ひと言でいえば、卯都木さんらしい夏のひとときをぎゅっと凝縮した切なさと透明感溢れる作品です。
一見、何処の家庭にもありそうな姉弟の仲の良い話し。でも、そこには1ヶ月しか耳にすることが出来ない『蝉しぐれ』に重なる深いエピソードが隠されている。
美しい情景描写の筆遣いと、時折、挟まれる晩夏の画像に誘われる如く、少年の心に深く刻まれる傷跡に涙を誘われてゆくのは僕だけでしょうか……。
この家族にとっては忘れることの出来ない夏休み。このままもっと4人の家族で居させてあげたい。
どうしてこんな短編でここまで描けるのだろうか?もちろんのこと、ストーリーは異なりますが、今は亡き女優竹内結子さん主演映画の一コマを切り取ったような名作です。
姉ちゃんと手をつなぐことに照れながらも、少年の心の寂しい葛藤が透けて見えてきます。
僅か9分のヒューマンタッチの正統派ドラマ、皆さまも是非とも覗いてひと粒の涙を流してください。
2p目のシーンだけ、プロットしておきます。こんな文字表現は初めの一歩には叶えられない夢ですけど……
小説コード(大きな文字でご覧頂けます)
→https://estar.jp/novels/25976292
♡プロフィールの紹介
よく書くためにはよく読むこと。これを実践していたら、僕は今頃凄い書き手になってたかもしれない( ´艸`)
小説が書けたらいいなぁって思っていた頃。でも、書けるわけがないなぁと諦めていた頃。
最初に挑んだのは、無謀にも長編だった。当時のパソコンが壊れて跡形もないけど、今読んだら噴飯ものなのだろうな。
ご訪問ありがとうございます。心より感謝します。
♡他の作品紹介https://estar.jp/novels/25981390
♡あらすじ
小学四年生。深谷良介と妹尾美由紀の遠い夏の日の物語。
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