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祠の秘め事➁★
男の陰となって女の顔は見えないが、微かな採光に、スラリ──と伸びた美しい脚が見え、爪先がピンと反り返り、可愛らしい様子の爪が仄かに桃色を馳せているのを確認出来た。
辛抱堪らんと言った具合に、馬乗りとなった男は、乱暴に組み敷いた女の白い大腿をグイ──と持ち上げ、男の隆起した肉が、迎える妖しいと蕾に飲み込まれた瞬間だった。
僕が秘密のあの場所で『卑猥な教科書』を読み耽り、憧れ続けたあの場面が、今、生々しく眼前に繰り広げられていた。
映像でしか目にした事の無い僕には、随分と刺激が強過ぎたが、祠の中の薄暗さが却って救いだった。だが、こうして実際に目にするこの行為には、何処か多少の違和感を覚えた。
──組み敷かれる女はあんなに『折り畳まれ』て大丈夫なのかな?
とか、初めて目にする女の『アソコ』が、こんなに小さくも可憐な様に、僕は感嘆しながらも何故か多少の憐れみを思った。
そんな心配を他所に、男の抽挿は次第に激しさを増し、互いの粘液が発てる淫猥な音が僕をこの上無く刺激し、生々しく繰り広げられる淫靡な宴に、僕も加わるよう、充分に昂ぶり、今にも弾けそうな自分のそれへ手を忍ばせた──
男の動きに倣うよう、激しくそれを扱き立てながら、自らも腰を蠢かせると、甘い痺れが身体中を駆け巡った。
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