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第一章「彷徨う小鳥」サマヨウコトリ
♫そう 夢を視ていた日を忘れないでいる
いつの日も最後の唄を
天上を走り唄声は駆ける
地上にはカミサマがいるのにさ
ナゼか女神の唄声だけが聴こえているのに
王様だけは余所を視ている
シナリオの始めはすでに出来ている
探る様に王は口を閉ざし
去りゆく今の現実は過去からのメッセージ
あなた達の愛は何処にあるのか ずっと
誰かが持っている誰かの奇跡を
無くした愛を探して歩き出す
風は変わり空を凪いでく
鳥たちは風に乗り先へゆく
ワタシのココロはツバサ
手に手を取り合い目と目は交差する身体は前進を求め
闇を切り裂き光に変えるフォースは奮い立ち上がる
去りゆく今の現実は過去からのメッセージ
あなた達の愛は何処にあるのか ずっと
探し続けている淋しさの行方を越え
アナタを救う神の手が持っているさ きっと♫
(♫彷徨う小鳥)
銀河に流れる唄声は月面のサテライトスタジオより各惑星に生中継されている。
ミクロトンネルの開通により惑星間の距離が縮まって等しい。
三次元地球も多少の次元上昇により、 他惑星との次元差がそれほど感じなくなっている。
年号が宇宙暦となり、今は昔の地球が西暦二千年代の頃に発達した動画投稿サイトがより進化したお陰で、 太陽系の惑星間を通る光の導線のフォログラフィによって何処にでも投影可能となっている。
光速通信が当たり前の宇宙暦時代の賜物である。
それは月と地球への渡航にも多大なる影響を与えている。
月面と地上を繋ぐ高速シャトルの運航が可能になったお陰で両星間の輸送は、地球内を旅客機で飛び廻るよりも時短となっている。
第一章「彷徨う小鳥」了。
「月の貴公子」銀河の歌い手 ユージン・ムーンシャイン
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