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俺はラスボスを求めて校内を悠然と進んだ。
鼓動のビートがBGMを凌駕して飛び跳ねた。
空になったグロックのマガジンを替え、ワルサーP99で左手を補強した。
危機を知らない無防備な奴等が俺の姿を見て口を開け立ち尽す。
格好の練習台と定めて弾を撃ち込んでいく。
危機を誰かに知らせようと逃げる背中にも弾丸を放った。
だから誰も知らない。
血みどろのパーティーが始まってる事を。
参加した奴等は全員弾けて潰れたから。
アイツはカフェテリアにいる。
指定席でプリーザーやクイーンズを侍らせて。
迫る危機を知らず、サンドイッチをガブ付いてるだろう。
俺はドアを蹴った。
視線が俺に集まり、瞬時に空気が凍り付く。
悲鳴を上げて逃げようとする男女の群れに乱射すると、直ぐに音が止んだ。
怯えた何対もの目玉が椅子の陰から覗いている。
テーブルの下に隠れても丸見えだ。
立ったまま両手を上げて命乞いする奴を蹴飛ばし道を作る。
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