兄との思い出(弟視点)一

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「未来兄さん、どこで昼ご飯買ったの?」 「ふふん、ここは田舎だから取り寄せしたんだ」ビニール袋の中には縦25cm程の紙袋が複数個入っており、それを兄は丁寧にシートの上に置く。 僕と彼女はビニールシートのところに戻り、ややワクワクしながら兄を眺める。 「どれかしらの紙袋開けて中身確認してごらん」と兄が紙袋を全部シートに並べた後そう言った。 僕は一番近くにあった紙袋を手に取り、中を確認する。 中を確認すると、そこにはチョココロネとクロワッサンが入ってた。 「チョココロネとクロワッサン…?」 「明日君、こっちはソーセージパンだよ〜」と彼女が目をキラキラと輝かせて紙袋の中を見せた。 「こっちはどうだろう〜わぁフルーツサンドだ〜」 「こっちはメロンパンとクリームパンだな」と、手当たり次第紙袋の中を確認した。その様子を兄は微笑ましく見守っていた。 「ありがとう未来兄さん」と彼に向かっていうと彼は照れたような表情をして顔を横にブンブンと振った。  それから、好きなパンを選んでと兄に言われたので彼女と僕はそれぞれ好きなのを選んだ。彼女は主にクリームが挟まってる甘いパンを選び、僕と兄はソーセージやベーコンなどがあるパンを選んでいた。
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