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国籍、年齢不明謎だらけ…
俺は自分の親を知らない…自国もしらない年齢も、何処のどいつなのかもわからないまま育った。
名前?無いな~只、Mと呼ばれている。人、男性と言う意味合いらしい。
オムツが取れる前から俺は人のあやめかたを教わって体が出来た。
「 M、今のは脳天潰れたぞ」オモチャのナイフで小突かれた。ボスは容赦無い。鳩尾、肝臓、径部、ありとあらゆる急所をついてくる。その度「今のはアウトだ」と逃げながら攻撃を仕掛けないことを判定される。
下の処理が自分でできるようになってから世の中に出た。他人から言わせたら成長したと言うんだろ?
仕事の依頼で何人あやめて来たか数えもしてないが、こなせばマージンが手に入る。ボスは喜んで仕事提供して成功すれば金をくれる。
失敗すれば俺の人生が終わるだけ…金が手に入れば近場の売春宿で女を買って安堵の時間を堪能する。好き嫌いなんて感情はない…俺が安心したいんだ。ラッキーストライクを燻らしチープな天井を眺めた。
気がついた時にはハッカーがブイブイ言わせていた。金持ちを騙しパソコン上で書き換え
サインを貰う。嘘の情報を流し株の上り下がりを操作して売買を仕掛ける。
ボスはどうやら俺の事は要無になったらしい…。仕事が激減した。
血みどろのこの手はどうする?俺の生きていくにはどうすれば良いんだ。
金が要るな。
ボスはハッカーを使って自分のビルを手に入れた。
「あんたは自分の城を手に入れて良かったな~」祝辞を伝えた。
「お前も最上階に住むか?歓迎するぞ」
「そうかい。歓迎するんだ」Mは笑いながら「俺は相棒が欲しいな…良い奴はいないか?」と城に招待されたことを拒否した。
「若い男が、要るぞ、馬が合いそうだレイって言う奴だ。待ってろ呼んでやる」最上階で俺は一人でレイを待った。
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