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「アラ? 今日はずいぶんと潔いのね?・・まぁいいわ。 その性根に免じて、今回は特別に委員長権限で補習とボランティア活動は無しということにしてあげるわ!」
そうなのだ。学業優秀+品行方正の彼女は、学年主任の先生から生徒の遅刻に対する罰等の割り当て裁量権限を与えられているのだ!・・この権限を持っている生徒は生徒会長、副会長、そして慈琉奈委員長くらいのものなのだ!
「アハハ、それは助かるヨ。今週末の放課後は斬牙良達と球技大会の練習をする予定だったからナァ」
「──その代わり」
おっと! 慈琉奈委員長の話には続きがあったようだ。
「球技大会の競技種目で候補となっているセパタクロー庭球なんだけど・・垂神他君! あなたにも支持に回ってもらいたいんだけど?」
(えっ?!)
心の中で絶句するオレ──それとともに、以前体育館で見た、黒いタイツの足首に丸いラケットを取り付けて鮮やかにバク転しながら籐の球を打つ慈琉奈の華麗な技が鮮やかに蘇った──が、
「いや! 待ってくれヨ! オレはもうハイパー蹴鞠の候補の支持をして──」
オレがそこまで言うと、それを遮って──
「──じゃあ、2週連続の補習&ボランティア活動とどちらがいい?」
畳みかける慈琉奈委員長!
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