番外編 『ハマ先輩とテガ部長』

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番外編 『ハマ先輩とテガ部長』

 ある日。  俺『カズキ』の本来所属している美術部に突然、手書きの“果たし状”が届いた。 「……アイツ……とうとうきたわ!!」  美術部部長のテガ先輩が叫ぶ。 「どうかしたんですか??」  俺含め、近くにいた部員が部長のそばに集まった。 「……誰が書いたの??」 「というか、“果たし状”って……」 「聞いたことしか無かった、初めて見た~」  部員がみんな口々に言い合い苦笑いする中、俺はあることに気づく。  ……この字、俺はかなり見覚えがあるんだけど。  テガ部長と美術部部員数人と俺は、呼び出された図書室の隅の一角へ。  するとある数人が突然やってきて腕を組み、俺たちの前に立ちはだかる。 「あ……」  俺は苦笑い。  まあ、俺が察した通りの、 『二次元同好会』のハマ部長、ウエノ先輩、トバ先輩に、吉田。 「来たな。我が“宿敵”の、テガ!!」  いつもの“隊長”のような口調とは打って変わって、ハマ先輩の言い方はまるでアニメの悪役。 「来てやったわよ、アニメゲームしか興味なしのオタク、“ハマのん”」  テガ部長も負けていなかった。  いつもニコニコ笑顔のテガ部長は、笑顔をキープのままトゲトゲしい口調で言い返す。 「……というかテガ部長、“果たし状”を出したのがハマ先輩なの、最初から分かっていたんですか??名前も書いて無かったのに」
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