ドキドキドッキリ大作戦

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私としては新しい怪談が聞けるんじゃないかとワクワクしていた手前、ちょっと残念な気持ちだったが、幸助はどうやら初耳の話だったようで、なかなか効いたらしい。

「え、こわ・・・、それガチの話？」

友也くんはもしかしたら実話だと思っているかもしれないが、秋人くんは私と同じくこの話の元ネタを知っている側らしく、一瞬だがニヤッと幸助を見た。
そこから私とも目が合うと、アイコンタクトで「しばらく泳がせよう」と合図を送ってきた。

「なにビビってんだよ幸助」

「いやそこまでビビってはねえよ。てか秋人は実家暮らしだから実感ないかもしれないけど、これ結構怖いぜ？」

怪談好きなくせに変なところで怖がりなのが幸助の可愛いところだ。
かくいう私も、実際に恐怖体験をしてみたらきっと同じような反応になってしまうんだろうけど。

この宴会のくだりに特にオチはつかない。
ただ、ここで話したこの怪談と、幸助の反応から秋人くんと私はとあるドッキリを思いついたのだった。