レンタルワールド

今日も世界中で色んな事が起きている。
社会人として、常識として知っておくべきニュースというものも本当はたくさんあると知ってはいるけど。
暇つぶしに眺めるのは
『新しい食感！タピ・デ・ココが流行の兆し』
『大滝選手、遂に日本球界に復帰！？
選手兼監督で三刀流か』
『羽子板4600の新センターのパパ活動画が流出！ファンは「またか」と呆れ顔』
そんな、ある意味どうでもいいニュースがちょうどいい。
『我が家の猫もやはり液体でした』
みたいなほっこりする画像もいい。

だが、読み始めてしまうと止まらなくなる様なものもある。
闇の深い事件をまとめたもの。
陰謀論について。
世界の闇について。
UFOの正体。
宇宙の果てはどうなっているのか。
未来から来たという人物の予言。
この世界は５秒前に創られた、誰か反論出来るか。

こういうのは想像力に溢れていて、下手な小説より面白いかもしれない。
一体どんな奴が考えたのだろうか。

いや、馬鹿馬鹿しいと思っても、事実ではないとは言い切れないのだ。想像ではないのかもしれないのだ。
だから恐くて面白い。

そうして笑ったり怖くなったり、色んな情報を得るとやがて俺は眠くなる。
脳は人が食事等から取り込む養分を一番使っている臓器なのに、それでも足りずに睡眠という休息を欲しがる、と読んだ事があるな。
養分も情報もたっぷり取り込んだ事だろう。

さあ今夜も更けた。
明日になればまた、今日も頑張ろうと思える朝が来る。
俺みたいな冴えない奴にだって、そのうち良い事がまたあるさ。

そう信じて眠るんだ。
信じられるんだ。