オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜

伝説の男

　椎名　響(しいな　ひびき)　32歳
『ユニバースエージェント』の企画マーケティング部の部長。そして、役職者の中では若手ながら執行役員の肩書も持つ。

　180cmを越す長身で、顔が小さく手足が長いスラッとした体型だが、スーツの下には程よく鍛えられた肉体。サラサラの黒髪に切れ長の目。整った顔立ちの目立つ男前だが、常に冷たいオーラを出している。クールではなく冷たい『笑わない男』としても、社内でも有名だ。

　人にも自分にも厳しく妥協しない響は、仕事は完璧で時代の最先端を常に意識している。

　容姿から憧れの眼差しを向ける女性社員は沢山いるが、誰もアプローチしようとは思っていない。鑑賞して楽しむだけで充分だ。

　椎名部長に名前を呼ばれただけで、みんなビクビクするほどの存在なのだ。

　そして椎名部長の人脈は広く、会社ではなく直接依頼が舞い込む程。

　若くして出世したやり手の部長は、今や『ユニバースエージェント』にはなくてはならない存在だ。