蝉詠

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 猛る日輪。煌々燃える。  熱の時間が来ていた。  集めた草山。熱受けて(しな)びる。  庭の柔肌。風受けて(おど)り。岩は静かに(たたず)む。  笊に残る野菜達。暑そうに汗を浮かべている。
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