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東京・渋谷・円山町②
『ズッ!ズッ!ズッ!・・・』
美由紀を思い、力強く怒張した巨大なハジメのオトコを和真を慕いそれを飲み込んだルナのオンナはまるで、ふたりで行為に及んでいたのに、○スター○ーションをしているようだった。
欲しいのは、ココロではない。相手の肉だけだった。初めからバックスタイルで行為に及んでいたのもその結果なのだろうか?
「気持ちいい!なんていいの・・・オトコって、何ていいの!!!」
ルナは自ら腰を円を描いてゆっくりと振った。
「いいかーー?いいかーー?本当か?俺は最高だ!腰が勝手に動いちまうぜ!最高だ!お前!」
『美由紀さん!』という言葉を飲み込むのに必死だった。凄く、焦り、大量の発汗があった。
ハジメの後頭部がボーッと白色に濁っている。脳幹から基底核にかけては完全にイカれて来ている。何を言い出すか自分自身がどうなってしまうのかが解からない。
ルナは快楽には溺れているフリをしていた。確かに彼のオトコの根は奥深くルナの愛穴の蜜壺に穿くかれているが、心はハジメにはない。
肉体は渋谷区円山町にあるが、心は新宿、歌舞伎町のBarのカウンター席にあった。
先日、ルナはハジメの行為の途中に、夢中になりすぎてしまい和真の名前を出したような、出さなかったような・・・もう、ハジメにバレてもよかった。彼とはもう身体の関係だけだが、2年も続いている。バンド内では公認だった。事務所も薄々、勘づいているようだが黙認していた。
ベーシストともドラムスとも寝た。音楽ももう辞めたい。ルナの人生もどうでもよかった。彼女の最大の願いは、ただただ、和真に抱かれたかった。身体がぶっ壊れるまで、自分のオンナをぶつけられる相手は和真しかいないと確信していた。
大好きな和真に抱かれたらその思いを胸に怪しい夜の店にでも働こうと思っていた。ハジメに抱かれている。自分も情けなかった。何故、この糞ボーカルに抱かれなければならないんだろう?身体を預けている自分が情けなく思えてくる。
「ああああああああぁぁぁ!いい!いい!イク!イク!イク!美由紀さん!美由紀さん!美由紀!美由紀!出る出る!出る!出る!」
ハジメは絶叫した。
「コイツ!やっぱりか・・・」
ルナは舌打ちしたが、とりあえず3回、イケたので、我慢するか・・・そう思い、スルーしてやった。コイツもアタシと同じ糞野郎だ。
「可哀想なバジメ・・・あっ!あっ!カズ・・・カズさんっ!」
ルナも久し振りに燃えてしまった・・・聞かれているかもしれない。でも、そんなの関係ない。
久し振りにいつもの性行為に色が着いたように感じ、ルナは心は精神的にはイッたした。
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