はじまり

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はじまり

気づくと俺は、見知らぬ湖にいた 辺りは木々がおおいしげり、今居る場所がどこかしら幻想的に感じる 「俺は一体……ここはどこだ?」 俺はダレなんだ? 頭を抱えながら立ち上がると、何処からか歌が聴こえてきた 俺は吸い寄せられるように歌の現地へと向かいゆっくり歩く 「~♪……~~♪」 しばらく歩くと、目の前に大きな祠がありその上で歌の主が座っていた 歌の主……少女は、さらさらとした髪を結いなびかせていた 少女の瞳と目が合う 俺は、何故かこの少女を知っている気がした 「貴方は、この世界の重要な(キー)…… 私を解き放って……」 俺は、少女の言っていることの半分も理解していなかったが、不思議と頭の回転が早くなり、なんとなく理解し頷いていた 気がつくと俺は、また湖にいた そうして幾度となく繰り返される絵本が生まれた
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