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「えっ、あぁ…えっとぉ」
店に戻ろうとするお婆さんに、ちょいちょいと手招きをされ、私は一瞬たじろいだ。
客…ということはやはりお店なのだろう。だけど、いったい何をレンタルしている店なのだろうか。私は今、このお婆さんについていっても大丈夫なのだろうか…。
「まぁまぁ、中で温かいものでもお飲み。絆創膏もあげようね」
「えっ?」
お婆さんに指をさされ自分の手を見ると、先ほど転んだ時にできた傷だろう。手の平が擦り切れ、うっすらと血が滲んでいる。
「じゃあ…お言葉に甘えて」
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