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「お婆さんは、一人でこの雑貨をレンタルしているの?」
いつの間に淹れてくれたのだろう。
湯気だつカップを手に戻ってきたお婆さんからそれを一つ受け取り、私は椅子に腰をかけたまま尋ねた。
「ここは雑貨屋さんじゃないよ。このインテリアは全部私の趣味さ」
「えっ、でも…」
「あぁ、表の看板かい?あれももう直さなくっちゃいけないよねぇ」
ポケットから絆創膏を取り出したお婆さんは、それをペタリと私の手に貼った。そしてまじまじと私の姿を見つめる。
「私がレンタルしているものは、お前さんには必要ないものかもしれないねぇ」
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