アイが正しかった

11/23
前へ
/23ページ
次へ
様々な感情を抱えながら、病室のベッドに戻った。 あれがタクトの本音だったのだろう。自分と遊びたいのではなく、自分の金と遊びたかったのか。 タクトの顔を思い出し、頭をかきむしる。すると、勢いよく病室のドアが開いた。 「おっつー」 ナオがいつにも増して、胸元の露出が高めのシャツとショートパンツ姿で登場した。 「タクトは急用できたから来ないって」 先ほどの会話を聞かれて気まずくなったのだろうか。こっちとしても顔は会わせたくなかったので好都合だ。 「今日は二人きりだね…」 ナオはベッドのカーテンを閉めると、ベッドに両肘をつく。角度的には胸の谷間が見えて、目のやり場に困る。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加