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「こ、こういうのは恋人とすることだろ?」
そう言うと、ナオは、ハッと鼻で笑った。
「言っとくけど、あんたは、金さえあれば女が抱けると思ってるクズよ!何人も泣かせてきたクセに!」
ナオはものすごい剣幕で言い放った。
あまりの豹変ぶりに、言葉を失っていると、ブランドのバッグを雑に持ち上げ、ため息をつきながらベッドから降りた。
「金が貰えないんなら、誰があんたとなんか寝るかよ!下手くそ!」
病室のドアを乱暴に開けて出ていった。
乱れた服を直しながら、ベッドに寝転んだ。窓ガラスに反射する自分の姿に呟いた。
「なんだよ…なんなんだよ…お前は」
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