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取り合えず、さっきの条件でアプリの検索を掛けた。今晩すぐにでも会えそうな相手が5件、引っかかる。
どれどれ。
顔から下だけの下着姿の写真を載せている男は、確かに肉体派だが、何となく白ブリーフ(!マジか)の中身が小ぶりそうなので、却下だ。
次。乳首を立てて妙に使い込んだような身体の男の写真。コイツ本当に童貞かよと思う。却下。
その次に出てきた相手は、写真は載せていないが、条件が全て当てはまるらしい。年齢が20歳……。子どもだな。でも童貞を希望したんだから、当たり前か。俺の処女喪失は、16歳だったなあ。懐かしいな。
他も似たり寄ったりだったので、3番目のお子ちゃまにリクエストを出した。
ちなみに、俺自身が載せているプロフィールは「35歳」「Sub」「会社員」「身長175センチ」「細身」「ネコ」だ。写真は自分ではなく、愛猫のナナにしている。バカ正直に、全部晒すつもりは無い。お互い様だ。
それでも、ナナの顔は意外と自分に似ているので、今まで「騙された」と言われたことがないのが、少し自慢ではある。うちのナナちゃん、ツンデレでかわいいよ。
午後の診察が始まり、少ししたら、マッチング成立の案内が届いた。ま、当然だわな。これで取り合えず解消は出来る。
童貞の味わい方というのはよく分からないが、俺様なら、ま、何とかなるでしょ。
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