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3 今の俺 その2
コイツ、コマンドを出すのが上手くなった。
俺の様子を見ながら、より高まるように考える余裕が出てきたし、バリエーションも増えてきた。次にどんな要求をされるか分からないので、緊張感が増し、それが一層の刺激になる。
無垢だった分、Dom/Subプレイの定番を知らないので、好き勝手に動く。突然とんでもないことを言われもするが、それに応えてしまうSubの俺は、恍惚域までの近道を辿るようだ。
あとは、セックスの時にもう少し丁寧な愛撫を覚えたらいいのかもしれない。
だが、コイツから荒っぽさを取ってしまったら、面白みが無くつまらないような気がして、今のところ何も言っていない。多分、このままがいちばんイイ。
身体の大きさに比例したサイズのモノは、色々な意味で若いという感じだ。すぐに反応するので持続性は無いが、回復力と回数は自分たちの世代とは違う。でも、自分がコイツの年齢の頃でも、ここまでだったとは思えないので、全てヤツの持って生まれたスペックなんだろう。
「”Strip” 全部脱いで」
腹が立ってるのに、コマンドを聞くと腰骨の奥が疼く。入れられた時に突かれる辺りが、ジンとするのだ。コイツとは、そんな感じでプレイが始まる。
帰宅早々に、上半身は裸にされているので、下半身を露出させるために、ソファから腰を上げた。疼きが作用して腰が重い。どうしても、緩慢になっちまう。
そんな俺を見て、ヤツは容赦がない。
「"Rush" 急いで」
自分の方は、どっしりとソファの対角に座り込んで、次の指示を出している。どことなく偉そうに言うので、ムッとなる。
「そんなに、急げない」
「え? コマンドに逆らっちゃダメでしょう?」
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