鈍色の空

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鈍色の空

鏡の中の表情(いろ)のない少女 細い手首の傷を見つめている 瞳の奥の僅かな灯火は 少しの風でも吹き消されそうだ  綺麗な自分に戻れたのなら  あの人のそばに居れるだろうか  こんな私を知ったらきっと  背中をむけてしまうだろう 息を殺してうずくまる少女 弱い心を必死に守っている 夜が終われば後悔ばかり 涙の跡が乾くことはない  綺麗な自分に戻れたのなら  あの人のそばで笑いたい  もしも真実を知ったとしたら  どんな目で私を見るだろう 鈍色の空 暗く、霞む 涙も叫びも笑顔に隠す 心擦り切れるまで泣いて、泣き尽して 明日も、君のことを想っていいですか 想っていいですか
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