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華 燭
ライスシャワーの雫が積もる…
瞳を閉じよう…
悲しいことが
見えないように。
ライスシャワーの雨音が
私の恋の千秋楽を拍手する。
どんなに好きでも
遠いひと。
“もしかして”
そんな期待もあったけど
やはり二人は結ばれて
私の想いは……。
さようなら、片想い。
さようなら……
あとは何も考えず、
この華燭の典の
お開きを待つ…
帰ったらすぐ…泣けばいい。
それまで
心はそっと水の中……。
ー 了 ー
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