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エミはふりかえって懇願するように上目遣いでディルを見た。夜の闇を思い起こさせる黒目がちの瞳はとろりと潤んでいる。それがかえって嗜虐心に火をつけてしまったのか、ディルはニヤリと笑ってエミの陰核を2本の指で挟むと、しごくようにさらに刺激し始めた。
「さきに煽ったのはお前だからな」
「あおって、ないもん……、っ……あふっ……」
エミは強い快感から必死で逃げ出そうと腰を浮かしたものの、ディルの太い腕ががっしりエミをおさえているため、それもままならない。
無理やり快感を刻みつける指から、もはやエミは逃れる術はなかった。
目の前が白くかすみ、ディルの与える悦楽だけが甘やかに心を満たしていく。ディルの指が動くたびに、ぴちゅぴちゅという、淫らな水音が部屋に響き渡る。
腹の底から湧き上がる得体の知れない快感が、エミの身体をブルブルと震わせた。呼吸すら、ままならない。
「ねえ、……なにか、く、……る……ッ……! あっ、ああああ――……っ!」
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