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うんと、エロいこと。
…って一体どんな…?
そう思ったら背中がゾクリとして。
変なスイッチが、入った。
「…っ」
マズい。
腰がムズムズして、下腹部がどんどん熱くなってくる。
おさまれ…!
恵多はぎゅっと目を閉じた。
「恵?」
凱がダンボール箱を抱えたまま、恵多を見下ろす。
「…恵?どうした?」
…ダメだ…。
目が勝手に潤んで、凱の輪郭がぼやける。
必死に目をしばたたき、何でもない、と言おうとした時、凱の顔がぐんと近付いた。
「なぁ。…もしかして俺、煽った?」
すい、と凱の親指が恵多の頬を撫でる。
その瞬間、全身にビリビリと電気が走り、ビクリと肩が揺れた。
大袈裟なほどに体が反応して、それが答えになってしまった。
「あ…あ…の…」
…こうなったら訊くしかない。
具体的な情報を得ることが出来れば多少なりとも落ち着いて、下半身に大集合した赤血球を解散させることが出来るかもしれない。
…よし。
小さく震えながら、恵多は凱を見上げる。
「ひ、ひとつ、き、訊いてもいい?」
「?何だ?」
「さっきの…うんとエロいことって、その…た、例えば、どんな?」
言葉にした途端、全身に疼きが広がった。完全に逆効果だ。体がもう、凱を期待している。
凱はう、と小さく呻めいて宙を睨んだ。
「?」
「あー」
どさり、と重たい箱を足元に下ろす。
「やっぱムリ」
そう呟いて、凱は恵多の腕を掴み、自分の個室へ引き摺っていった。
「あ、あの、あ…っ」
凱は無言のまま、恵多をベッドに押し倒す。
ガチャガチャと性急に腰のベルトを外されて、ジーンズの前をくつろげられる。
そこで突然、凱が動きを止めた。
驚いた顔で、「へぇ」と呟く。
?
何だろう。
ボクサーパンツの上からツンとジュニアをつつかれて、「んっ」と思わず腰が反る。
「なぁ。あんた、ここ。盛大にシミになってる」
「え…えっ!!!???」
ガバッと半身を起こし、恵多は自分の下半身を確認した。
恵多のジュニアはボクサーパンツの中でふるふると立ち上がり、形成した小ぶりなテントをびっしょり濡らしていた。
「ふぅん。言葉責めも有効か」
凱の瞳がイタズラっぽく輝く。
「なぁ。何して欲しい?」
な、な、何って。
「ぅわっっ」
凱はいきなり恵多の肩を押し、反動で天井を向いた両足からジーンズを引き抜いた。
足の間から、凱を見上げたら。
「っ」
物凄く悪そうな顔で、微笑んでいた。
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