3rd contact 宇宙誕生

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 恵多の首筋から腕、手指の先まで、凱は泡立てたスポンジで撫でるように(さす)った。  指と指の間を擦ると、恵多は「んっ」と鼻から息を漏らす。 「…」  この男は無自覚にエロいから始末が悪い。  …と思いつつ。  一箇所ずつ指を開いて、わざと指の間を丁寧に洗い、恵多が漏らす吐息を存分に楽しんでしまった。 「脇、洗うぞ」  意外と筋肉質な恵多の腕を持ち上げて、脇の下にスポンジを当て、脇腹へと擦り下ろす。 「あっ…ふっ」  …エロい。  腰に、熱が集まってくる。  -耐えろ。  凱はグッと下腹部に力を入れた。 「背中、洗うぞ」  恵多の体を抱き起こし、スポンジで肩から背中へと撫で下ろすと、ほっそりした腰がびくんと跳ねた。 「ぁんっ」 「…」  いい反応じゃないか。  首の後ろから背中、腰へと撫で下ろす。 「んんっ」  反対の肩からも、背中、腰へと撫で下ろした。 「ああっ」  これは…。  調子に乗って何度も繰り返すと、恵多の白い肌はうっすら赤身を帯び、背筋はどんどん敏感になっていく。  小さな二つの乳首が、触りもしないのに硬く痼ってツンと立ち上がっているのを、凱は目撃してしまった。  …待て待て。エロ過ぎるだろ。  自身の腰のものが、ピクリと反応した。  -耐えろ。  目眩がした。  これは一体、何の苦行だ。  辛い。辛いが何とか無心を貫き、凱は恵多の全身を洗って、ここから出さなければならない。 「前、洗うぞ」  凱は恵多の首回りをスポンジでゴシゴシと擦り、胸板へと滑らせた。  乳首の辺りをスポンジで撫でると、恵多の上体がガクガクと揺れた。 「あっあぁっんっ」 「…」  ゴクリ、と凱は唾を飲んだ。  もう一度。 「あぁっあっあっ」  面白い程体が揺れる。  反対の乳首もクルクルと円を描くようにスポンジで撫でてみた。 「んあっあっあっ」  スポンジを左右に滑らせて両方の乳首を交互に撫でると、頭を振ってイヤイヤをした。 「んんっあっあっ」  胸を埋め尽くした白い泡の間から、ぷっくりと赤く充血した乳首が覗く。 「目の毒どころじゃねぇぞ…」  やめなければ、と思うのにやめられない。  スポンジを持った右手で左の乳首を擦りながら、左手の人差し指で右の乳首をピンと弾いた。 「ああっ」  恵多は叫び声をあげ、腰を捩る。  …これは堪らない。  どれだけ触っても恵多が目を覚まさないのをいいことに、凱は恵多の乳首を弄り倒した。  スポンジはとっくに手の中から消え、凱の十本の指は恵多の胸をあちこち這い回っている。  尖った乳首を親指と人差し指で挟むように摘むと、恵多は「ああっ」と叫んで背中を反らした。  摘む力や角度を変えては、様子を窺う。 「これくらいか?」  ギュッと強く乳首をつねって思い切り引っ張ると、恵多の体は激しく反応した。 「あーっあっあっあーっ」 「痛い方が気持ちいいんだな」  今度は掌で捏ねるようにゆるゆると乳首を撫で擦る。 「はぁ…はぁ…んん…あぁ…」 「こっちも好きか」  片方の乳首をギュウッと思い切り捻って摘み、もう片方は掌全体を使ってザワザワと擦った。 「んあっあっあっあー…あぁー…あぁ-…あーん…あぁーん…あっあっあぁーん…」  痼った乳首を執拗に(さいな)むと、恵多の口から漏れる声はだんだん甘くなり、啜り泣くような喘ぎに変わっていった。  切なげな鳴き声がシャワールームに反響する。  これは。  正直、かなり来る。 「あー…マジヤベェ」  恵多の顔を覗き込むが、やはり起きる気配はない。  伏せた瞳から滲んだ涙が、目尻に溜まっている。  微かにわななく唇。桃色の頬。赤く染まった目元。  とんでもなく色っぽい。 「目ぇ、開けねぇかな」  そしたら今ここでめちゃくちゃに抱くのに。 「…」  って、何考えてんだ。ダメだろ。あーもう理性吹っ飛びそう。  凱は歯を食いしばり、耐えに耐えた。
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