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友の自殺
翌朝
商売は金が絡むとすべてコトは早く進む。
川島氏は霞澄姫の身請け代1万円支払い、済!だったようで
※令和現在の価値だとかなり大まかですが8,886,000円程度
急な話だったので遊郭側も大忙し。
霞澄姫は遊女ではなく、少し格式が高めの洋装で遊郭を出る準備をしている。
慣れない洋装。
「コレを着て出てくるんだ。銀座から洋品店の者を手配しているから君は待っているだけでいい」
全ては川島氏が準備したものだから従うしかない。
「ウタはどうなったのだろうか」
実は霞澄姫の世話人として高尾太夫の身請けもと懇願し話していたところ、
禿が部屋をのぞきにいったところ、
服毒自殺をしていた。
客から入手したとされる軍事用の船舶重油、モルヒネとアヘンとおぼしき粉がとっちらかっていた。
噂であったが妻子ある大工と駆け落ちの約束をしていたが、
裏切られたらしい。
同時に霞澄姫の身請けが突然決まったのもあるのか
以前から用意していたのか、決断のタイミングがあまりにも酷すぎる。
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