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ACT 1
罪悪感はないんだ。
目的がハッキリしてるから。
痛みは誤魔化せても、傷跡は消えない。
その代償を知っているから。
守りたいのに、壊してしまうのは、きっと。
現実は、厳しい。
頭の中で考えるより、ずっと。
”残酷”に支配されると。
甘美で狂気な終わりを望んでしまう。
恐怖心は薄れ、ただただ焦がれてしまう。
その強さも、あの優しさも。
この絶望も、どの深憂も。
噎せる嫌悪から、苛立ちから、目を背けたくなる。
どっちが夢で、どっちが現実か。
選べるものなら、どうか。
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