〖資料〗江戸川乱歩の少年物が連載された「少年」

1/1
前へ
/151ページ
次へ

〖資料〗江戸川乱歩の少年物が連載された「少年」

【少年】  戦後設立された光文社の少年向月刊誌「少年」1950年(昭和二十五年)一月号目次↓ e94820f7-e684-4234-bf39-1c487e64b6d5 戦後、江戸川乱歩の莫大な収入源となった「少年探偵団」シリーズ戦後第二作『虎の牙』第一回。  『鞍馬天狗』でブレークし、歴史小説で活躍した大佛次郎(おさらぎじろう)、『姿三四郎』で知られる富田常雄(とみたつねお)、詩人、ユーモア作家のサトウハチロー、英仏語両方に長けた元小学校教師の南洋一郎(みなみよういちろ)ら錚々たる顔ぶれが並ぶ。  絵物語として大佛次郎の長兄で英文学者、エッセイスト、天文学者、「冥王星」の命名者で「星の文学者」と尊敬された野尻泡影(のじりほうえい)が文章を書いた絵物語『宇宙探偵局』。挿絵は小松崎茂(こまつざきしげる)。  漫画は、田川水泡(たがわすいほう)に師事し、長谷川町子(はせがわまちこ)の兄弟子。『あんみつ姫』で知られる倉金章介(くらがねしょうすけ)の『ベンチくん』。  当時は小説を中心とした構成である。 【少年痛快文庫】  同誌に掲載された光文社の売り物のひとつ「少年痛快文庫」の広告。  光文社は当初、少年物に力を入れていた。  大林清(おおばやしきよし)は戦前のプロレタリア作家。戦後は海外小説のリライトなどで活躍。  さらに横溝正史(よこみぞせいし)の名前に注目。↓c673f160-91e4-4a62-9fc2-9f81726c4b6b※第二章は『知られざる江戸川乱歩の世界』と重なる部分も多いが、画像は一新し、更に新しいエピソードを付け加えている。  
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加