66年ぶりの最終回！ 武田武彦・脚色『大暗室』要約紹介 表紙は澁谷沓さんの傑作！ ロングセラー、ポプラ社版「少年探偵 江戸川乱歩全集」第三十巻『大暗室』原作！ 『江戸川乱歩児童向け改作の世界』

〖資料〗江戸川乱歩執筆年譜

　江戸川乱歩の生誕の地、三重県名張市「名張市立図書館」刊行。
　『江戸川乱歩執筆年譜』　監修・中島河太郎(なかじまかわたろう)　平井隆太郎(ひらいりゅうたろう)(乱歩の子息。大学教授)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(1998　名張市立図書館) エッセーや評論を含む江戸川乱歩の全作品を年表形式で網羅。

＜1954年(昭和二十九年)十一月
『人間豹』　ポプラ社
←代作(氷川瓏)。昭和9・10年の同題作品を少年向けに書き替え＞

1956年(昭和三十一年)十二月
＜『大暗室』　日本名探偵文庫21　ポプラ社
←代作(氷川瓏　乱歩は「武田武彦」と記録。)昭和11・12・13年の同題作品を少年向けに書き替え＞
※武田武彦は戦後、ミステリーの専門誌としてミステリー作家から一目置かれていた「宝石」の創刊に携わり、後に編集長を務めた。
　1950年(昭和二十五年)末に退社後は、ミステリー作家に専念。多数の児童向けミステリーを発表。
「シャーロック・ホームズ」シリーズなど海外のミステリー小説の児童向けリライトでも活躍。
　乱歩とも無論交友が深かった。誰が書き替えたかを間違えることがあるのだろうか？