66年ぶりの最終回！ 武田武彦・脚色『大暗室』要約紹介 表紙は澁谷沓さんの傑作！ ロングセラー、ポプラ社版「少年探偵 江戸川乱歩全集」第三十巻『大暗室』原作！ 『江戸川乱歩児童向け改作の世界』

江戸川乱歩の長編の児童向けリライトが定着

　1957年(昭和三十二年)より1963年(昭和三十八年)にかけて、ポプラ社は、乱歩の一般向け作品の児童向けリライトからなる「名探偵明智小五郎文庫」を刊行した。全十七巻。
　いずれも江戸川乱歩名義の前書「はじめに」が掲載されている。
　『黄金仮面』『大暗室』の「はじめに」は確かに乱歩が執筆しているが、他の作品については不明。

1．魔術師
2．黒いトカゲ（原作「黒蜥蜴」）
3．緑衣の鬼
4．地獄の仮面（原作「吸血鬼」）
5．三角館の恐怖
6．呪いの指紋(原作『悪魔の紋章』)
7．暗黒星（短編「二銭銅貨」も収録）
8．蜘蛛男
9．地獄の道化師（短編「心理試験」も収録）
10．幽鬼の塔
11．大暗室
12．一寸法師
13．赤い妖虫(原作『妖虫』)
14．時計塔の秘密（原作「幽霊塔」）
15．影男
16．人間豹
17．黄金仮面