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【資料】児童向けリライト紹介『呪いの指紋』
「名探偵シリーズ」第二巻。
元々は1955年(昭和三十年)八月に「日本名探偵文庫」第一巻に収録されたのが初めである。
スリルとサスペンスの他、事件が解決したと思わせてどんでん返しがあったり、意外な犯人の正体などミステリー小説としても面白いことが第一巻に決まった理由ではないだろうか?
ほぼ原作通りの展開だが、被害者の姉妹が無残にも晒し者にされるシーンは変更している。
原作終盤。明智小五郎が実在のパリの名探偵の名前を出したりラストで犯人について分析するシーンがカットされているのは残念。
また真犯人が殺人の罪を或る女性に転嫁するため、偽りの恋愛関係を結び、犯行の日時にはその女性を呼び出しアリバイを消滅させるシーンがある。
「恋愛関係」の出てくるのがネックになったのか、リライトでば曖昧な表現にとどまっており分かり難い。
↓ミステリー小説らしい表紙。柳瀬茂が表紙と挿絵を担当。↓「名探偵シリーズ」の裏表紙。↓クライマックスシーン。
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