66年ぶりの最終回！ 武田武彦・脚色『大暗室』要約紹介 表紙は澁谷沓さんの傑作！ ロングセラー、ポプラ社版「少年探偵 江戸川乱歩全集」第三十巻『大暗室』原作！ 『江戸川乱歩児童向け改作の世界』

ポプラ社版児童向けリライト『人間豹』の秘密

↓「少年少女　譚海」に連載された『人間豹』(1952.九月号～1953.八月号)
　第一回。
　江戸川乱歩・原作　成瀬一富・画　武田武彦・脚色。
　第一回では、最後に「武田武彦」とクレジット。後に表紙にクレジットされるようになる。
【成瀬一富(なるせかずとみ)(数富)】1920～1993
　昭和、平成と活躍した挿絵画家。広島県出身。上京後、宮本三郎に師事。新聞、雑誌の小説の挿絵を描き、広く人気を集めた。
　目に大きな魅力があるという人が多い。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(昭和館・提供)
(補足)
　四月号、第八回まで連載したところで五月号、六月号は休刊。七月一日付で「少年少女譚海」(夏季特別号　七月号)が刊行されるが、出版社は譚海出版社名に変更。七月号、八月号と続き、合計十回で終了。
　『雑誌で読む戦後史』(木本至　1985　新潮選書)では五月号で休刊となり、八月号から再刊されたと説明されているが誤り。
　私は昭和館に所蔵されている「少年少女譚海」を調べて頂いたが、四月号までは刊行されており、二ヶ月の空白を経て七月号より出版社名を替えて刊行されていることを確認した。