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仲睦まじい娘
私は、つくづく彼女を見上げるのがしんどくなった。書くから、自分は苦しくなっていく。
理解しようとするから、僕は辛くなる。
もう、無理だ。
離婚届に印を押し、唐突に妻が縁を切り、疎外感に苛まれ、私は極度の精神的安定が崩れた。
彼女にこれ以上甘えるのは、彼女にとって、酷だった。
僕が彼女に過度な期待をしたから、生まれてきた意味を蔑ろにして、彼女を苦しめた。
金銭面の金の工面を期待した、浅はかだった自分が悔やまれる。
14の娘が、言っていた戯言を信じてみよう
そう想い、私は大分の湯布院に出向いた。
その中で、緑に囲まれた、秘湯の温泉郷に僕を誘った、麻美と言うオナゴに私は恋をした。
涼しい風が心地よく、私は久しぶりに、安心した。
イイところダナ。
麻美に問い掛けると、朗らかな笑みを返し、私に自身の胸を当て、頬を赤らめる。
温い、心地良い湯だった。
癒される。
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