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慰安に身を隠す人々
街中で深夜、立ち見をしているオンナがいた。
買った。
随分、肌を露出している。
…こんな事をするのは、初めてだ。
暫くして、オンナがナニを言い出すか、待っていた。
こんな夜に、よりに寄って、老木かよ…
ハァ、と溜息を深く吐き捨て、傍に置いてある携帯灰がらいれにシケモクを落とし込む。
キミはそうやって、いつまでそんな事をしているつもりだ?
ン?ナニオッサン、キモいんだけど?
つまらない、そう女は言った。
掃き溜め口で終わっとけよ、ジジイ。
睨みつけるその眼差しは、私を戦慄させた。
ゾワと悪寒が込み上げ、グッと堪えたが、気圧されてしまい、私はとんでもない事をほざいたたと後悔した。
その後、ビジネスホテルにシケ混み、我々は肌を重ねた。
オンナのヴァギナは、乾涸びており、私は幻滅した。
オンナの肌から、サブイボがブツブツと湧き出し、こいつが私を嫌悪しているのがアリアリとわかった。
死にいずれ、このオンナは、パニック発作で死ぬダロウ、私はなんとなく、彼女の先が視えてしまい、ゾッとした。
行為が済んだ後、ズボンを履き、ベルトを締めている最中、私は不意に気になり、唐突に口が滑っている。
死なないでくれ
その時のオンナの目がギョッとしていたのを私は、それから40年経つが未だに忘れられない表情になり、今の言動の起因になっている。
その後、別のツテで知ったが、オンナはどう言うわけか、私の過去を嗅ぎつけ(恐らく、興味本位だろう)自分が如何にとんでもない人間の相手をしていたのか知り、私の過去を詮索した事を、ヒステリーを起こし、未だに私の領域には、踏み込めずにいるそうだ。
私の過去を知った人間は、触れてはいけない秘密を、無神経に逆撫でした恐怖に、触れない方がイイ、恨まれるぞと皆、内面では私の事を恐れていた。ヤバい奴だと騒めく人間が独り、いた。その人間は、よくわかっていた。その男自身の罪と同じ罪を私もしていたからだ…
敵に廻したらマズイ…
一介の一般人に過ぎない奴が、その正体を知った時、皆口を揃えて絶句する。
震え上がるのだ。
"オレを誰だと思ってるんだ?"
そんな事は嫌でも知っている…
皆、口を閉ざす。
沈黙した羊が、眼を開いたら、それは覚醒剤を打たれた悪魔だと想エ。
大麻が、覚醒剤をする事が如何に、人を苦しめるのか、その恐ろしさを、わからせる。
その、夢が達成されていないこの世界を見下ろして、ダメだ、まだ、この世界は変わっていない。
夢が叶わないままの世界を、この世界が良くなって欲しいと、願う人間が、今も蔓延する犯罪に、憤りを抱かずに居られる訳がなかった。
人が死んだら、彼が考えていた事は、次の人に、バトンが変わる。
それが、人の歴史。
人は自分の抱えている問題からは永遠に逃れられないのだから。
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