エブリスタ遊園地『ホラー編』

藤村砂希

このリレー小説に担当された皆様、お疲れ様です。

私は今回、2つの部分に参加させて頂きました。
『感想』と言いますより、自分が書いた部分の裏話になってしまうのですが、 テーマはホラーとの事で、斧を顔面に叩きつけたり、内臓を引きちぎったり…… そういった描写、苦手なもので、別の角度から怖くなる様な内容を模索してみました。

1つめに書かせて頂いた部分は、本当の自分は鰻であって、人間になった夢を見ているのではないか…… 元ネタは、荘子の胡蝶の夢、それと、カフカの変身ですね。
2つめに書かせて頂いた部分は、最後、助かったと思ったら、自分はクラウンになってしまった。 自分は、元々クラウンだった？　クラウンが自分に乗り移った？　自分はクラウンに乗っ取られた？ 色々な想像を膨らませて頂ければと思いました。

実は最後、妹の麻衣が「ウキョキョキョキョ」と笑う内容で締める予定でした。 しかし少し前の話でも、麻衣を連れて闇から脱出したら、実は麻衣ではなかった。 同じ事を繰り返しても面白くないので、急きょ健太が笑う内容に変更しました。 ……まあ、こんな調子です（笑）

リレーを引き継いで頂くにあたり、引き継ぎ易い締め方と、引き継ぎ難い締め方があると思います。 私は、引き継ぎ難いシチュエーションで締めた方が、面白く進むと考えました。 それがリレー小説の醍醐味だと思いました。 私の後を引き継いで頂いた作者さま、……この後、ど～すんだよぉ！ 大変だったと思います。 改めて最初から読み直してみますと、やはり皆さん、さすがです。

そして一人一人の個性を感じます。
お互いの思惑が衝突している所など、絶対に一人では書けない小説ですよね。
皆さんと作る小説に参加させて頂いて、本当にありがとうございました。