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おかやん
背後でジェットコースターの轟音が鳴り響く。僕はそれに背を押されるようにして、その暗闇に目を凝らしてみた。
「ちょっ、お兄ちゃん?! まさか入る気!?」
「う、う〜ん?」
僕は悩む。
正直言って、怖い。
怖いけど、見てみたい。
確かに今僕はとある映画のワンシーンにある、排水溝から声を掛けられたあの恐ろしさを感じている。
なのに手元にあるチケットが、まるで意思を持って語りかけてくるように僕を誘惑するのだ。
「なぁ、麻衣。ちょっとだけあの暗闇を覗いてみないか?」
→おかやん
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