タイムマシーンという「報われ」

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今私は繁華街のど真ん中にある公園の、公衆トイレの前にいる。ぼんやりしていると、モジャモジャが出てきたのでハッとする。直井だ。直井を追いかけないと。 「すみません! 直井侑哉さんですよね」 「いかにも。あれ君見ない顔だよね」 「未来から来ました」 「ははは。面白い子だ」 「そうですか。ご飯奢ってください」 「ふざけるなよ。君って高校生?」 「まあそうです。直井さんにお話を聞きたいです」 「歌詞で書いたこと以外何も考えてないぞ」 「じゃあ歌詞大体覚えてるんでそこから質問してもいいですか。私未来から来たんでお金の種類が違うからご飯食べられません。ペイペイってあるんですか」 「ペイペイって何。へえ。でもサイゼリヤしか連れていけないぞ」 「なんだっていいです。コンビニのおにぎりでもいいです」  サイゼリヤは見つからず、ロイヤルホストになった。 「何時までですかね、ここ」 「いやいや大丈夫でしょ。君はどうなの」 「いつまでいられるかわからないですねえ」 「まあ、ジュースくらいなら頼んでいいよ」 「わかりました。早速ですが、本題に入らせていただきます」 「何本題って」
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