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「親衛隊」を結成しているうちに、学園のマドンナ
瑠奈のフォロワーが増えていた。
これは
これ以上ファンが増えたら、1万人を達成してしまったら、なんだかもっと遠いところに行ってしまうみたいで寂しい。
「だれぇ! これ! ウチら、ブロックし続けてるよねぇ? しづ? あの子の元カノだっけぇ?」
リーダー格のフーカが嫌そうに携帯を持った腕を伸ばして吐き出す。
根元が黒くなり始めた金髪についている蝶々のピンがきらりと光った。
「その中の1人はうち!」
いつ本人がコメント消すか分からんし、名前もこの手の人変えて逃げること多いから万が一のためにと思って、うちは手を挙げた。
「もし怪しんでるんだったらしづさんは違うと思う。あの人そう言う感じじゃないから」
「YouTubeで炎上系の動画よく見る(推しの1人が晒し系)から、こう言う相手がどう言う行動に走りやすいかわかるんだよね。まぁ多分、この人悪意はないただの正義感強い人だと思うけどね」
「たーちゃんの作戦ってこと?」
「一回目フォローあった時は私が間違えて消しちゃって、そのあとアカント消されちゃったのでもう一度いますがってな感じで来てて、それは自分で消したのかなぁ」
「苺さんとdさんの二人がフォローしてる気がするんだよね。多分」
誰のこと!?
どこに行ったら分かるかな…?。
aっていうひとが瑠奈のコメントにめっちゃ助言してて怪しいかも。。。
aさんからdさんに名前変わってた気がする、なんてフーカが言う。
「今ね、いちごっていう人からスタンプ貰ったんだけど。
なんか怪しいんだよ」
私も色々調べてみる!
「なんかグループ作ったら楽しそうだね!」
よしよし、新入りを探せ!みんな合わせてスパイ組(?)
これ以上、ファンを増やさない為に、裏からこっそり、工作に回る。
それが、学園内snsでのウチらの大作戦だった。
「うちも探してみる!他の人のアカウントとかにいるかもしれないしね!」
なんかスパイみたいだね((www.
できるならお願いしたい!!?
「スパイ結成やな」
麗がわざとらしい関西風の言葉で胸を張った。
「なんかスパイになった気分やわ」
私も頷く。おけ、やろう!うちこう言う人の足跡つかむ?的なこと得意なんだよね(?)(人によく相談受ける)
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