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屋敷へと戻り、最近魑魅魍魎にも慣れてきたと思う今日この頃。
「よお、清明!!」
「・・・また来たのか。」
「連れない奴だ・・・おっ、そこの子は・・・。」
「俺の客人だ、手を出すなよ。」
「出さぬっツ!! ったく、人をなんだと思ってるのだ・・・。」
何やら清明と楽しそうに話してるけど・・・。
・・・誰、コノ人??
「ん? そちらの方は・・・?」
「ああ、大切な客人だ・・・。」
「ほお~・・・、ああ・・・自己紹介が遅れました私は源博雅と申します。」
「あ、初めまして・・・えりかです。」
「えりか殿か・・・、これは珍しい名だ。 しかし美しい響きだ。」
「はあ、どーも・・・。」
ってか、源博雅って・・・あの博雅だよねっツ!??
・・・・ま、いっか。
「しかし・・・アレだな。」
「何だ?」
「うーむ・・・、女性の方とすだれなしで話すのは少し億劫になる。」
「すだれ??」
「ああ、この時代では大抵俺ら上の者は女性と面と向かって話すことは余りないからな・・・。」
「あー・・・なるほど。」
確か、映画とかでもそうだったね・・・。
そう思い出してる私に、源博雅はまたもや言う。
「それに、髪の毛も短い・・・ここではない何処かに住んでおられたのか?」
と。
そんな彼に清明は。
「ふっ、未来から来たからな・・・。」
と言った。
そしてこだまする。
「はあっツ!??」
と、彼の叫び声が。
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