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気付けば夜もふけ・・・。
「ああ、そろそろ帰らねば。」
「もう、そんな時刻か。」
「ああ、明日の仕事に差支えるからな。」
「仕事かあ・・・、そういえばこっちの仕事って楽しいの?」
「どこの時代でも同じだと思うがな。」
「まあ、確かにそうかもね。」
まあ、仕事が楽しいわけないもんね。
清明の言うとおりだ。
私は苦笑した。
「では、えりか姫・・・清明また来るよ。」
「ああ、夜道は危ない・・・まあお前の事だから大丈夫だとは思うが気をつけて帰れよ。」
「ああ、有難う。」
「またね!!」
「ああ、姫もお休み。」
そう言って退散した。
いや、思ってた通り良い奴じゃん。
うん。
しかも、意外と体格のいい好青年って感じだしね。
「では、確かに夜も更けてきてもう遅い・・・眠ると私達も眠るとしようか・・・姫?」
「はっっ!??ひ、姫って!?」
「くくっ、いや呼び名をあいつみたく変えてみたのだが・・・いや中々いい反応だな。これからば姫とお呼びしよう。」
「いいいっ、いやいいっっ!!前みたくえりか殿でいい!!っつか、むしろ呼び捨てのほうがまだましっ!!」
私がそう叫べば、彼はまた笑いながら遠慮するなと言った。
あ、これ・・・絶対遊ばれてるな。
そう確信した夜だった。
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