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「くっそー・・・せいちゃんのバカああああっっっ!!! そして己龍助けてえええええっ!!」
そう叫べば私の手首が光り。
「あい、つかまつった!」
そんな言葉と共に己龍が現れたんだ。
現れたと同時に私は蜘蛛の巣から解放され。
「ぎゃあっ!??」
落ちた。
どこに?
勿論地面に。
どすん!と音がしたと同時に広がるのはおしりの痛み。
「おまっ!! 受け止めろやっ!!」
「てへぺろ。」
「てへぺろって・・・かわいくねえからっ!!」
と、同時に私の怒りがてっぺんへと昇った。
「で、清明よ・・・どういうつもりだ? 俺を呼び出させて・・・契約させるつもりか?」
「ふっ・・・この世は常に闇夜、最低限己の身を守れる程度になっていただかなければいざと言うとき私一人では守り切れまい。」
「なら素直に最初っからこやつに説明すればよいものを。」
そんな二人のやり取りに追っついてるようで追いつかない私。
「契約って・・・?」
「えりか、その短剣にその頬から流れる血でよいから塗り付けよ。」
「え?」
「わしもやきが回ったのお・・・人間と契約なんぞ、喜べ! 神がおぬしの味方になるのだから・・・この世界にいる間わしが守ってやる!」
「はああ!??」
私が叫べば、上から鎌が降り注いできた。
「きゃあっ!??」
「さあ早く!!」
ったく、まともに説明受けてもないのに・・・っくっそお・・・こうなったら。
「あとできちんと説明しなさいよねっ!! ほらっ!!」
私は頬から垂れ流れていた血で短剣を濡らした。
濡らせば短剣が光。
「契約完了!!」
そう己龍が叫び、短剣に変な文字が浮かび上がり。
自然と口から言葉が出てきた。
「我が名はえりか! 我が守護神に命ずる、浄化せよっ!!」
「汝の望むままに!!」
己龍が手を振りかざす、そしてその爪で蜘蛛男を切り裂いた。
「ぎゃあああああああっ!!!」
そんな叫び声と共に。
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