5.事実はいつだって突き刺さる。

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京の未来の為・・・とはいったい何だろう。 内容は教えられないという。 まぢ、ふざけてんな・・・とか思う反面すっごく気になるのも事実だ。 「あー!!!もうっ!! カラオケ行きたい!!」 なんて叫んでみる私。 「なら歌えばいいではないか・・・カラオケマシーンとか言うの?わし出せるぞ。」 そうにっこり微笑んだ己龍。 「まぢかっ!?」 そんな己龍に食いつく私。 だが、己龍はビシッ!と人差し指を立てて言った。 「た・だ・し! わしと契約したおぬしは神力が宿ってるから・・・歌えばもろにそれが人々を魅了する神術となるがな。」 そういわれた私は固まった。 「は・・・? 何それ。」 「つまりは・・・おぬしが歌った声を普通の人間が聞けば魅了されるということじゃ。 よくあるであろう・・・妖に惑わされるとな。 それと同じことだ。」 どや顔で言い切りやがったよ、こいつ。 「でも、屋敷の中なら安全じゃね?? せいちゃんなら耐性ありそうだしさ・・・別に屋敷から漏れるほど大きな音出さないしさ。」 「うむ・・・まあ、平気じゃね?」 かるっ!! こいつ神様のくせして軽いよっ!?? なーんて思ったことは言わないでおこう。 私のキャラがかなり崩壊してきてるのが気になるからな。 「じゃ、出して。」 「うむ、わしもそのカラオケとやらやってみたいからな!」 うっわ・・・結局ノリノリじゃねえかよ・・・こいつ。 なんてことも変に機嫌こじらされてもカラオケできないのは痛いのでやめておこう。 うん。
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