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6.物事には事前準備が必要である。
せいちゃんから説教をされてから早数日。
うむ、平和である。
ずずず・・・。
「っはあ、今日も平和だねえ・・・己龍。」
ずずず・・・。
「っはあ、うむ・・・今日も平和だな。」
私たちは二人揃って、老人化現象を起こしていた。
無論、何事も何も事件やトラブルが起きないことが平和なのである。
だが、やはり暇なものは暇なのであって。
「あああああああっ!!暇暇暇ああああっ!!ショッピング行きたい!!どっか出かけたい!! カラオケ行きたい!!」
「子供かっ!??」
「だってええっ!!!」
と、数日前のように振り出しに戻るのであった。
そんな会話をしてればせいちゃんが気配もなく後ろから現れた。
「はあ、姫は本当に精神年齢が低いようで・・・。」
「おわっ!?? いつからそこにっ!?」
そんな彼にびっくりすれば、彼は扇子をパチンっ!と閉めて。
「でしたら、私に今宵付いてきていただきますか・・・?姫。」
なーんて、すっと冷めた顔で言いやがった。
何やら嵐の予感だ。
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