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 多分問題となるのはゲーム上での『聖女』のお相手。つーと、最強有力候補は王子様がお相手なんだろうけどさ。  いや待って。  15歳の乙女と50歳過ぎのオバちゃん思考を合わせて考えてみてもさ、優男とかつまんねえ。  やっぱムッキムキとまでいかなくても自分の腕と同じ細さの腕のオトコなんてごめん被りたいですわー。  だってさ~横に並んだ所考えてみてさ、パフスリーブでばっふんばっふんのドレスを着てみ?  絶対女の子がデブに見えるよね?  ビジュアル的に嫌ですわー。  アタシが耐えられない!!  中のオバハンが叫んだのをココに追記しておこう。 ×××  さてと。調べた所どうもねえ、やっぱりワタクシ、光魔法使えるのよねえ~(白目)。  今何やってるって言うとね、机の角で太ももにぶつけたアザとか消えんかな~ とか思ってさあ。  治れ~治れ~って手を当ててたら綺麗な白いお肌に戻っちゃった。テヘペロ。  魔法の詠唱とか無視。全無視。  イメージ療法で行けんかな~って試したら出来ちゃった。  流石ご都合主義の乙女ゲーの世界ですね。  どうしよっかな。  来月の入学式までにお城の蔵書にあった魔法詠唱で他の魔法が使えないか試して見よ~っと!  だって推しはベイジル様だもんね。  お坊ちゃま王子様とかイラネ。  隠蔽まっしぐら一択でしょう?!  こうしてオバちゃんと美少女は結託した。
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